持ちモノ、愛してますか?
(左のBefore)財布がパンパンではちきれそうです!
これが福沢諭吉さんでパンパンなのなら、笑顔で近づいて「何かお困りなことはないですか?」って聞いちゃいます笑
残念ながら、、、今回はポイントカードやらなにやらでパンパンになって、角はよれよれになって、変な筋がついて、そこが黒ずんで、表面のコーティングが部分的に剥がれ、ズタボロでグチャグチャな財布です。
彼はこの財布をとあるお方に見られ、激しく怒られていました!(笑)
実際に、こんなお財布をポケットに入れてぷっくりさせている人が、トップレベルでめちゃくちゃ仕事できたり、稼いでたりしない限りは、、、普通に仕事でへまやっちゃった日には、たぶん温かい指導を受けるのではなく間違いなく怒られますね!
だって「見込み」がないから。自分の持ちモノをちゃんと管理できないやつに。
今日は僕にとってはじめてのクライアントさんのお財布改善事例を紹介します。
といっても、単にいい財布を買わせてこれ使え!という改善ではありません。
スタートは、その人にとって心地よいモノとは?をクリアにしていく
このクライアントさん、まずはなぜこの財布を選んだか聞いてみると、
友達にオススメだと言われてネットで買った、とのこと。かなり前に。
人がよいと思うものと自分がよいと思うものは当たり前だけど、違います。
というか、もっと根本的に、このクライアントさんは財布によいとかわるいとかあんまりあるとは思っていなかったし、あったとしても自分ではそんなことはわからないだろう、と思っていたのです。
ということで、まずはいろいろなモノを目の前で見て・触れて、たかが財布だけど千差万別・いろんなモノがあることを理解してもらうため一緒に百貨店へ。
百貨店のブランド店舗など入ったことないという彼を連れていくつかブランドを回り、財布を手に取って触ってもらいながら、肌触り、色、デザイン、それぞれどう感じるか聞いていきました。
モノを触りながら質疑応答を繰り返すなかで、僕もですが彼自身も本人の好みを少しずつ明確にしていきました。
とはいえ、、、センスのない人が好みだけで選ぶと間違える!
いろんな財布を見て触って、クライアントさんのイメージに入るような肌触り(質感)、色味、形を明確にしてきた結果として、
彼の好きな「青み」と、彼の心地よいという柔らかいレザーの組み合わせで、ファッション系統を選ばない、マットな青×編み込みレザー、加えて開いたらマットな赤が出てくるおしゃれポイントが上手に入ったアイテムを第一候補(Afterの写真のモノ)としました。
で、本人もいろいろ勉強になったから「自分でもいろいろ見てみて購入を検討する」、ということでその日は終了、解散。
後日、彼から候補とする2つの商品のURLが送られてきました。
1つは僕と一緒に決めた候補(Afterの写真のものです。)。
もう1つはちょ~ビビッドな青のお財布!⇒本人、こちらのほうが欲しい、と。
僕もすぐにお店に行って実物確認しましたが、ブランド自体もかなりエッジの効いているコレクションブランド系だったし、やっぱり色のビビッドさが、カジュアル系(今はやぼったいのですがいずれしっかりキレカジにしていきます。)の彼には無理、ってやつでした。
「あのね、この財布が君のカバンとか内ポケから出てきたら周りはびっくりしちゃうよ!」と伝え、
幸いこのクライアントさんと親しい方も、僕と決めた候補のほうがいい、と言ってくれたようで、写真のAfterで最終決定。
すきな色、とはいえ、ビビッドな色味はむずかしい
青にもいろいろあるんですよね。どの色でもそうですが、基本的にカラーはビビッドになっていくほど・色の純度が上がるほど、エッジが立ってくるし、むずかしくなる。
逆にグレーなんかが混ざってきて色味を落としてくる(くすんでくる、マットな感じが出てくる)と合わせやすくなります。グレーの色味は緩衝材的に使えるんですよね。
カラーも勉強してきた僕なのでこの辺りはまた機会があれば折に触れて書きたいと思います。
で、このお財布を愛情を持って大切に使ってください、という話
自分が触って心地いい、色もすき、自分の親しい人もすきだと言ってくれた、このお財布を大事に使っていかなければなりません。
使用しながら状態を管理していく義務が発生します。
彼はポイントカードやらでパンパンだった財布を脱却するため、別でカード入れを買い、お財布に入れるのは最低限にしてくれているようです。
(たぶん捨てられるカードもあるんじゃないかな?断捨離も教えようかな、と思ってますが。)
いずれにしても、今後も彼の財布の状況は定期的にチェックしていきますし、すきなモノを大切に長く使っていくこととういことについては時間をかけてフォローアップしていきたいと思います。
最後に
今回の記事でもわかってもらえる通り、僕のファッションコンサルタントは、
1.クライアントさんがどうやってモノを選んできたか、その根本にある考え方や欠落している点を把握して、
2.クライアントさんの本当の(潜在的な)価値観を探るためにいろいろなモノに触れて視野を拡げてもらって、
3.僕の知識をもとに欠落している点を補完して、正しく軌道修正しながら一緒に納得できる答えを出して、
4.その後のクライアントさんの感想なんかを聞きながらフォローアップ、また次の改善へとフィードバックしていく(これは今から!)
こんな感じて進めていきます。
しっかりコミュニケーションをとってクライアントさんの欠落しているところと潜在的な価値観、を明確にして進めていきます。
近日中に申し込みフォームをこのブログページ上に準備しますので、ファッションで自分の扱われ方を変えたい方、ぜひ相談ください!
次回のファッション編は、自分の最近買ったアイテム紹介しようかな。
では!
“持ちモノ、愛してますか?” に対して3件のコメントがあります。