目的志向の穴埋め問題で部下が育つ!

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ちょうど1年くらい前、アムステルダム ゴッホ美術館にて

昨日はやり直しをなくせる資料作成の手順について書きました。

この記事の中で、資料のフレームを一通り作って、”穴埋め問題”にしてしまう!

そこまでやれたら作業も楽に進むし、人に部分部分を頼むのも非常にやりやすい、という内容で締めくくったのですが、

テスト結果のまとめだったらこんなかんじ、A君とB君おねがい~
複数案の比較検討結果だったらこんなかんじ。

(実際にはページを分割するよりは、このページはA君、このページはB君、ぐらいの分割が多いですけどね。)

そこからヒントを得て、後輩や新人への仕事の与え方について考えたので、今日はその研究結果について。

最後は、資料作成にとどまらず少し抽象化してみますよ!

新人くんや部下にはまず”目的志向の”計算ドリルから!

小学校低学年の子に、算数の文章問題を与えても解けないですよね?

いずれは文章問題を解くために、まずは計算ドリルをやります。

新人くんやまだまだ経験の少ない部下に、部長報告資料を0から作れっていっても、とてもじゃないけどできないですよね?

いずれは報告資料を作るために、報告資料の穴埋めからやらせればいいんですよ。

ただし、ここまでの論理だと小学生も新人くんも全く同じ構造に見えますが、社会人の新人くんにはもうすこし与えるものがあります。

それは、その穴を埋める”目的”です。

ただ穴埋めてくれ!じゃなくて、

その資料がなんのための報告で、どういう説明の流れで、なぜそこにその”穴埋め”が必要なのかをちゃんと説明してあげましょう。

すなわち、、、

”目的意識”を持って仕事をさせる、というところをちゃんと与えるんです。

小学生はおそらくドリルの計算をすること、そうやって計算を覚える、そのレベルが意識できている目的で、文章問題を解くために必要なんだ、って思ってる子はそんなに多くないでしょう。

しかーし、

社会人に、「とりあえず、ここにあのテストの結果をまとめたものを貼ってくれ!」じゃあ、以前僕が否定した”丸投げ”になっちゃいます。。。

そんな言われ方したらとりあえず言われた内容はやるかもしれませんが、

どういう風にまとめたら、どういうグラフの見せ方にしたら、どんなコメントをつけたら、その資料がわかりやすくなるのか、ってことを全く考えなくなる。

(まさにそういったことを考えて工夫をすることが”仕事”の本質なのに。。。)

目的意識を持たせてどういう風に穴を埋めたらより良いのか考えさせる!

目的意識のない社会人は、考えなくなっちゃうんで、成果も出ないし育ちません。

逆に目的を与えたら、一部分ではあってもその目的に沿った内容って、どういう風にまとめるべきかな、と考えるだろうし、

こちらも、新人くんがまとめたものに対して、「このまとめ方でこの流れの説明ってできると思う?」とか、議論できます。

これがまさに考える力になるし、

今は資料作れなくても、資料っていうのはこういう風に論理を組み立てるんだーっていうことは理解していきます

いずれは自分もそういう場面がくる、そのために部分から練習をする、という背景をともなった”穴埋めドリル”にできる!

だから全体や背景を見せながら資料の一部の作成という課題・仕事を与えるためにも、やっぱりフレームを最初に作るってことは後輩の育成、すなわちチーム力向上にとって非常に有効なんですね!

で、これを抽象化しちゃうと、、、

新人くんや部下には適度な穴の大きさの課題・仕事を与えて上手に育てる!

ここまで読んでいただければわかると思いますが、これはなにも資料作成という仕事の話だけにとどまらなくて、

すべての仕事において言えることなんですよね!

例えば、〇〇の件について実務者会議を開いて関係部署の意見を整理しまとめる、という仕事があったとします。

これを新人A君にやらせたい。

会議の”いろは”もわからない彼に僕が教えるとしたら、

まずその仕事の背景、会議の必要性はもちろんですが、

会議を主催するときにはどういう流れで準備するのかを説明します。

会議の目的の明確化、必要な出席者リストの作成、会議日時の調整と会議案内の送り方、当日の議長としての仕事、議事録を書いて速攻シェアすることの重要性などなど。

その中で、今回はまず、会議日時の調整と会議案内を送ってみよう!

と位置づけを明確にして仕事を与えてみます。

こうすることで、今回やれたことと、次は何ができそうか、とか考えることができますね。

もちろんいずれはこの一連の流れができないといけないんだ、ってこともわかります。

ただ会議案内を送る仕事をやらせる、新人がそのやり方だけわかる、というのじゃもったいない!ことがわかりますよね!

新人くんや部下のレベルを見ながら、上手に穴埋め問題を作ってあげて、その穴はどの位置にあって、どのくらい大きいのかなんてのも理解させながら取り組ませる。

これで、目的志向の穴埋め問題に取り組めたら、効率よく育ってくれること間違いなしです!


僕が主催する勉強会でも新人、部下の育成について議論しようと思っています。ぜひ、そういった課題認識をお持ちの方がいたら、参加してみませんか?一緒に議論しましょう!

【勉強会詳細と案内はこちらから】

https://www.facebook.com/events/307831066590238/

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