やってあげるかやってあげないかは、あなた次第!
さて、前回は、頼まれたからっていうだけでやってあげちゃだめ~、という記事を書きました。(ちょっと時間あいちゃってすみませ~ん。)
なぜならそこには2つの悪(罪)が存在するからでしたね。
- 短期的視点:あなたの本来やるべき仕事の完成度を低下させる可能性がある
- 中長期的視点:頼んだ人や部署の尊厳が喪失し、会社の弱点となる
ということで、仕事を頼まれてしまったあなたは、断る必要があります。
と思ってもなかなかできない?それができないからあなたは頼まれる人になっているってことですもんね(笑)
今回は具体的に状況を場合分けしながら、自分本位の対応を考えていきましょう!
まずは自分の責任を明確化しておく
まずは断るためにベースを作っておきましょう。
それは、
自分が責任もってやるべきこと、この把握をしっかりやっておくことです。この仕事を私は優先的にやらなければいけない、という自分の責任範囲とそこに対する責任感を明確にしておきましょう。
日ごろから自分のやるべきことの棚卸をしている方はこれがすぐに出てくるはずですね!!!
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これをやったうえで、基本的には、自分には責任もってやるべきことがあること、そして、それをやってしまうと(中長期的視点から)Aさんのためにならないことを説明し理解してもらって断るという対応でいいと思いますが、、、
理想論だけで行くとうまくいかないこともあるので、ここでは、相手が頼んでくる背景も捉えて臨機応変に対応できるように、場合分けで考えていきます!
相手の状況に応じた対応をしよう
(頼んでくる人を”Aさん”とし、他の部署の人、だと仮定します。ただし、Aさんが同じ部署だとしても上位に相談するとかいった部分は同じ構造で考えてください。)
①Aさんにやる気がない
これはきっぱり正論で断りたいですね!
聞く耳を持たない人はいるかもしれませんが、一応、
Aさんがやらないことによって、Aさんの尊厳、Aさんの部署の尊厳が奪われていること、成長が奪われていること、これらを説明して断ってください。
ここで注意したいのは、その場しのぎの理由で断らない事。
自分が抱えている仕事が忙しいとかそういう自分側の事情は一切理由にしないこと。逆に、そんな理由で断っていると、あなたが余裕ありそうにしてたらスキを狙って「今度こそ」って頼んできますよ!あなたの息つく暇がなくなってくる、追い込まれます!
だからきっぱり正論で断る!これがとるべき対応です。
それでも、断りにくい、断っても頼んでくる、押し切ろうとしてくる、そんな状況であれば即上司や頼りにできる人に相談しましょう。
その結果、そんな人には嫌われても構いません。説明までしてあげたのに改心できないような人とは付き合ってもしょうがない、ぐらいに思ったほうがいいです。
嫌われたらそれ以降頼んでくることもないのですから、良いことだと捉えちゃって正解です!
②やる気はあるが、Aさんにその仕事をやりきるスキルがない
これはAさんの上司のマネジメントの問題です。部下に対応できない仕事が降りてきてしまっているという状況ですから。
そこを踏まえて、この場合も正論だけで断るということもできますが、「困ってるから助けてほしい」ということであれば、条件付きで手伝ってあげる、という対応をとってもいいと思います。
やってあげるための条件として、
やり方を覚えて次回からはAさんがやることを約束する
やってあげてもあなたが果たすべき仕事はちゃんと果たせる
あなたとAさんのそれぞれの上司の了解を得ておく
これらを押さえておけば、あなたの役割は果たせ、継続的に頼られることがなくなり、上司の把握してない範囲で勝手にやってしまう、ということがなくなります。
特に大事なのは、Aさんの上司もこのことを知っておく必要があるということです。Aさんの上司が自分の知らないところで部下がやるべき仕事を他の部署の人にやってもらっている、という状況はまずいです。
本来であればその上司がAさんに指導をする立場であるわけで、その人の育成という仕事も奪っていることになりますから。
加えて、、、”ほんとはやる気がないだけなのだけど嘘ついているケース”、もこの双方の上司の了解を得る、というステップで防げそうですよね!!
Aさんの上司はおそらくAさんの状況を把握しているでしょうから、嘘はつけませんし、評価にも影響してきそうです。
③Aさんが忙しくてやれない
この場合も、Aさんの上司のマネジメントの問題です。
なので、基本的には②のケースと似ているのですが、
次回から他の部署の人に頼らなくてもいいようにマネジメントを改善することをAさんの上司が約束する
を条件に、双方の上司が承知の上で、あなたが限定的に(いつまでやってあげるかを明確にして)やってあげる、という形であれば対応してもいいです。
でも一番大事なのは、あなたにそれをやってあげる”意味”があるか
②と③のケースは条件が整えばやってあげてもいいですが、自分の上司が業務命令で手伝え、と言わない限りはやらなくてもいいです。
あなたにとってやってあげる意味があればやってあげるのもあり
という点に尽きます!
自分にとって、新しい仕事を学べる、とか、(腹黒いけど)貸しを作っておくと後々うまみがありそう、といったメリットがあるか。
あるいは、自分のやろうとしていること、成果として実らせたいことを実現しようと思ったら、ここはやってあげたほうが最終的には自分の成果を出すことにつながる、といったメリットの考え方もあるでしょう。
そういった”意味づけ”ができれば、
Aさんに教えながらやったり、
最悪①のケースでもAさんのデメリットは無視して、今回はやる、(双方の上司については改善策を考えてもらっておくことで再発防止は考えてもらっておくべきですが)とか、
今後のあるべき姿を忘れずに、目の前の対応を考えることは、現実的には必要です。
くれぐれも、あなたにメリットがないような、ただ時間を奪われるような仕事は絶対に断ってくださいね!
だって、あなたの限られた時間はやっぱりあなたがやるべき仕事の完成度の向上に費やしてほしいと思いますし、あなたの”仕事”は会社の仕事だけではないですよね!
働き方改革、と言われていますが、マネジメントや組織が働き方改革相応にできているってことはなかなかありません。
だからこそ、あなた自身が自分の仕事の責任区分をしっかりと把握して、かつ会社以外の時間もどう過ごすかをしっかり考えたうえで判断し対応する必要があります。
自分と相手の状況も踏まえたうえで、自分本位で考え対応する!
これで自分が出すべき成果をしっかりと出していける働き方をしましょう!
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