やってあげちゃう人はワルい人!
あなたは、職場や会社でなんでもやってあげる”イイ人”になってませんか?
あなたがもし他の人や他の部署がやるべきことを、「頼まれたから」という理由だけでやっちゃってるとしたら、あなたは2つの意味で重大な悪を犯しています!ワルいやつだ!
- あなたがやるべきことと、Aさんがやるべきこと
- あなたの部署が責任もってやるべきこと、他の部署がやるべきこと
そうやって仕事っていうのは責任区分が分かれていますよね。
でも、他の人、ほかの部署がやるべきことまで、
頼られちゃってつい自分がやっちゃってるな~って思った人!
あなたのその頑張りは決して褒められたものじゃないんです!悪です!
“分業・縦割り”は効率化
視野を拡げて、社会全体、という目で見てみれば、
・あなたの会社が果たすべき役割、取引先である会社が果たすべき役割
っていう見方もできますね。
スケールが違うだけであなたと横の同僚のケースと同じです。
こうやって分業・縦割りの仕組みができていて、場合によってはその分野の専門家や専門集団がいるから、社会って効率よく回りますよね?
(ちなみに”縦割りの弊害”なんて言いますが、それは”コミュニケーション”の問題です。縦割りや分業自体は、否定的にとらえられるべき対象ではありません。)
だって、あなたが家建てたり、食材育てて調理して、着る服も全部作って、って自分ひとりでやっていけないですよね。いや、もしかしたら、できなくはないかも知れないけど、せっかくの今の時代、もっと楽しい生き方がありますよね。
分業が成立しているから、すきなことをできる時間があるのだし、人生は楽しいんですよ!
あなたのやるべき仕事っていうのも、そういったのと同じ仕組みで、全体が効率的に回っていくようにある程度の範囲またはある程度の具体度で定められていきます。
で、あなたが与えられたやるべき仕事の完成度が低かったり、納期が遅れたりすれば、当然、困る人たちが出てくる。
てことで、
二つの悪
一つ目の悪(短期的な視点)
あなたが他の人がやるべきことまでやってあげてたら時間とられちゃって、、、残業までやったけど自分のやるべきことがやりきれずに、ってなると、
やってもらった人からは感謝されるかもしれませんが、あなたがやるべきことをきちんとやっていない(定められた完成度または納期)となると、当然、困る人が出てきますよね。
これは簡単に想像できますよね。
あなたが与えられた仕事というのは、組織として取り組んでいる仕事なわけで、それを停滞させることになる、または、大きく後退させることにもなるかもしれません。
そりゃ怒られます!上司やその仕事をあなたの下流で受け取る人、プロジェクトをマネジメントしている人、たくさんの人から!
今まさに進んでいるプロジェクトや活動において大きな損害です!
二つ目の悪(中長期的な視点)
さっき、”やってもらった人からは感謝される”と書きましたが、、、この関係はダメです。
その人がやるべき仕事を奪うということは、その人の役割を奪い、専門性を奪う行為です。存在意義、尊厳みたいなものも奪っていますし、その人の成長をも奪っている!
その人は短期的には「自分でやらずに頼れる人がいてよかった」なんて思うかもしれませんが、その人やその部署がやるべき仕事はずーっとそこに来るわけです。そこで果たすべき役割なのですから。
それなのに、自分や自分たちでやらないでやり過ごせるという事実は、その人、その部署の存在意義を低下、喪失する行為です。
ないですか?
あの部署何も機能してないわ、要らないわ~!ってこと。
さらに言うと、その部署の人材が育たない、育てる人がいなくなるってことでもありますね。実務をやってこその仕事における成長だし、その成長の先に後輩や新人の育成がありますから。
そうなってくると、”分業”で効率よく会社機能を回そうとしていたのに、いわゆる”弱い部署”みたいなのができて、組織や会社の弱点になる。仕事は一連の流れで進んでいくのに、その通過点に弱い部署・弱点があるだけで、その組織や会社を危うくする、と僕は思います。
中長期的に見たら会社を弱くする悪い行為なんです!(これは大罪!)
この状況を改善するためには正しく断る必要が出てきます。
そうはいっても断りにくい?
大丈夫です、この二つの罪と、自分がやるべきこと、果たすべき役割、これをしっから捉えることができれば。
次回はそのやり方について書きたいと思いまーす。
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